裁判員スタート

裁判員スタート_e0001663_147159.jpg裁判員制度が今日からスタートだとか…「12人の怒れる男」に痺れたワタクシとしては是が非とも参加したく、登録のお知らせを心待ちにしていたのだが、遂に吉報来たらず。隠密事前審査にひっかかったか?このブログが仇となったか?…そんなにヒマではないな。被害妄想。

不勉強につき制度をよく知らないのであるが、漏れ聞くところによると欧米の陪審員制度と微妙に違っている。選ばれたことや、評議の内容・結果を他言した場合罰せられる規定。また、評議にプロの裁判官が混じり、単純多数決ではない規定。…この制度を作った目論見や評議の様子、問題点がぼんやりと見えてくるな。

日本の裁判、判決確定までに長い長い年月がかかる。一瞬であれだけ多くの生命を奪ったオウムの連中が、10年も15年も裁判した挙げ句まだ生きてるのを忌々しいと感じる気持ちはごく普通。人員不足で公判が進捗しない現状の改善は民意だと思う。「民にできることは民に」の時世に発案されたことだし。

穿ってみると、欧米並みに気軽に訴訟が起こせる社会を作り、自らの存在意義を高めたいと願いながらも、公判渋滞を緩和する為に判事・弁護士を増やすことは既得権益が侵されると心配する。ならば、都合の良い民間人を、無作為といいつつ恣意的に呼び集め、裁判官を交えて実質的に評決をリード、しかも風当たりを民間にも分散しようとする法曹一家の策謀・・・と、いつもなら言うところ。

・・・が、評議の過程・結論には相当のプライバシーが含まれ、これの公表をある程度制限するのはやむを得ないような気がするし、発言権はプロアマ原則的に同等、但し有罪にする時は最低一人のプロが賛成していること、というくだりもいい線ではないの、と納得。お上のなさることの中では珍しく☆☆☆な気がする。

ただ、絶対に辞退しないと誓うこの私を呼んでくれないのが許せない。
by cegero116 | 2009-05-21 12:07 | 世情 | Comments(0)