沈黙の提督、真実を語る。
海軍の従軍記者だった著者の、戦後25年を経た昭和45年に行った、まだ存命だった井上成美海軍大将への直接インタビューを巻頭に掲載していることでこんなタイトルになる。実際にはインタビューは10頁そこそこ。残りは海軍から見た太平洋戦史を、記者の目で解釈したもの。ガタルガナル、出てくる。
徹頭徹尾、海軍善玉論。米内光政、山本五十六と並んで、井上大将が対米開戦反対論を唱えたこと、大戦末期には東条・島田ラインに抵抗して終戦工作に携わったことが語られている。戦後最もメジャーな太平洋戦争史観。
真珠湾の時にああしておけば、マレー沖で、ミッドウェーでこうしておけばあんな負け方はしなかった…これも定説化したものだが、愚かさを肌身で知りつつ悔しい思いもにじむ、リアルに戦争を知る、こういう世代の方の感想がベースになってるのだな。
今度あたしがやったら負けないわよ、の勘違い御仁とは根っこからして違う。
徹頭徹尾、海軍善玉論。米内光政、山本五十六と並んで、井上大将が対米開戦反対論を唱えたこと、大戦末期には東条・島田ラインに抵抗して終戦工作に携わったことが語られている。戦後最もメジャーな太平洋戦争史観。
真珠湾の時にああしておけば、マレー沖で、ミッドウェーでこうしておけばあんな負け方はしなかった…これも定説化したものだが、愚かさを肌身で知りつつ悔しい思いもにじむ、リアルに戦争を知る、こういう世代の方の感想がベースになってるのだな。
今度あたしがやったら負けないわよ、の勘違い御仁とは根っこからして違う。
by cegero116
| 2009-07-18 20:38
| 本の虫
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