オーケストラ!

オーケストラ!_e0001663_21281837.jpgゴールデンウィーク最終日、晴れ上がったこどもの日に、遊園地付き合ってくれる子供もおらず出勤。午後3時まで打合せと雑用をこなす。さて、今日くらいは早上がりを…とOFFだからとて改まって行く所もなく、いつものように一人シネマ。

だいぶ前に予告編で観てマークしていたフランス映画(ロシア映画?)「オーケストラ!」。映画館に早く着き過ぎて、チケット買ってコーヒーでも飲んで待とう…と思いきや、連休と言うこともあろうが、一時間前に銀座シネスイッチに行列ができている。ヒットしているようだ。

で、これがワタクシ的に久々の大当たり!続きはネタバレ欄で^^。




格調高いクラシックが全編くまなく流れ、荘厳な感動の歴史ドラマが・・・否!これは喜劇なり。ドタバタではないが、あちこちに皮肉やくすぐり、ありえねぇ!と呟いてしまう破天荒な展開。本人達の辛苦や葛藤なにするものぞで、まっことスピーディにドラマが進む。

トミー・リー・ジョーンズと見まがう主人公のフィリポフ(日本版なら役所広司がやりそう)、ブレジネフを批判してボリショイオーケストラ指揮者から清掃係に落とされて30年の不遇をかこつ・・・ん?まだ、レーニン像崇めて「同志!」なんて言ってるぞ?んで、みんな携帯ばんばん使いまくってる。KGBも居るっちゅうに「俺の名前はアルカイダ」なんて台詞も出てきて、「時代はいつじゃ?ひょっとして、ペレストロイカなしでの仮想ソビエト連邦のお話?」と訝る。

・・・んな細かいこと(^^)関係なかった。さぞハードル高かろうとの密出国、楽団員集め、いとも簡単に(安易に)クリア。支援をしてくれるド下手なチェリストがロシアのガス王(!)、美貌のバイオリニスト、アンヌ・マリー・ジャケ(実在の人物かと思った。)の生誕の謎、パリへ着いての楽団員の乱痴気騒ぎ・・・なんともてんこ盛り。

感動のラスト、とはちょっと言えないが、テキトーな進行であのコンサートシーンに持ってゆく力業。私のツボにぴったりフィットして☆☆☆☆☆でありました。
by cegero116 | 2010-05-05 21:28 | Cinema | Comments(0)