どげんかせんとい・けんさ

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真っ白な無柱大空間。UNIQLO王子神谷店が完成し、設計検査の日を迎える。しっかり粗探しせむと、事務所より四人を送り込む。

と、午後一時から前座でちょいと済ますつもりだった確認検査の検査官が帰らぬ帰らぬ。この空間の真ん中に立ち、ぐるりと一回転すれば法的になんにも問題ない事くらい解るだろう、長くて30分だわい、と、4時間半お居座りになった。聞くとその9割は書類の点検。品質にも安全にもなんの関係もなく、官吏への上奏文が古式に則っているかどうかの確認…そこまで言わんでもええか。

唐も明も清も、王朝末期のこうした硬直行政で成長が阻害され、衰え滅んでいった。検査している機関は民間と言えば民間。決して本意ではない行動とは思うが、逆らうことはその組織の死を意味する。リビアで民間人を空爆してる軍みたいなものだ…そこまで言わんでもええか。

仕事に対して誠実無比なクライアントのご担当、4時間半の空爆に耐えたのち、我々の粗探しにもお付き合いいただき、更に慰労のため我々設計者を宴席にご招待くださる。有り難き幸せ。いつの日か共にカダフィ独裁を打倒しましょうぞ…そこまで言わんでも…。
by cegero116 | 2011-03-05 10:44 | たてもの | Comments(1)
Commented by ザビエル あい at 2011-03-06 17:28 x
お疲れ様でございました。
お互い「民間」なんでね、30分であろうが4時間半であろうが、付き合ってあげてください。バリバリの忙しい設計事務所社長さんからすれば、いささか???を感じるかもしれないが、結果検査済証を発行していただけたということですよね・・・!