計画経済、いや停電

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東日本大震災と、これに伴う福島原発の事故で東京電力の電力生産が逼迫、関東一円での計画停電に踏み切るとのニュース。まだ数万人もの方が瓦礫と土砂に埋まってる惨劇の前に、これに異論を唱える筈もなく、ちっとも来ない電車にもガソリン待ちの長蛇の列にも不満の声は少数だそうだ。日本人の民度を示す好機、か。

実際は今日この時間まで停電はしておらず、想像以上に国民の節電が効を奏したとか。どんなエコ啓発より日本人向けである。さすが…と、この一斉の規律正しい動きはちと気になる部分でもある。

地震前の編集で、大相撲八百長に東国原の正体、沢尻の裸と、今読むとなんてお気楽なの週刊現代で、腑抜けた日本人と日本政治を憂いて「内乱でもおこんねぇかな」と談志師匠がぼやいておられたが、期せずして内乱を上回る緊張事態が国家に発生し、師匠の期待どおり国民の覚醒を誘発してくれた。

いわば戦時体制、国家危急の折りにやむを得ない措置と肯ぜざるを得ないが、力の行使に味をしめた指導者たちが、戦時に好ましからざる報道は自粛すべしと統制に向かっても今の国民感覚なら是としそうでやや怖い。いつか来た道でありお隣のおうちの家訓でもある。憧れたり…してないよね。

東北の方々の救出にほんのわずかでも助けになるなら、なんの異議もないことは言うまでもありません。
by cegero116 | 2011-03-14 20:33 | 世情 | Comments(0)