日本語教室

日本語教室_e0001663_23332522.jpgしばらくまともに本に接していなかった。題も忘れたがどろどろぐちゃくちゃの私小説を途中で放り出したあと、事実は小説よりオモロイ…とYahooニュースや人のツイッターばかり覗いてて、電車の中でも書物を開かなかったのだ。で、久し振りに通りがかった新書、井上ひさしの「日本語教室」。読み始めるとあっという間で半日もかからず読んでしまい、えらいこと勿体なかった。

どっかのカルチャースクールでの講話をまとめたもので、特段珍しいことを書いてるわけではない。吉里吉里人も途中で投げ出したワタクシ、初手から相性よくないかなと思いつつ、戯曲を本分とする大家の熱心な日本語論。いくつかはウンチを仕入れることができた。

Rightは確かに「権利」だが、権力と利益からできた熟語をあてたことで欧米的Rightとは個となるニュアンスわ持つようになった…とかね。ひっくり返した「利権」とは類似語にあらず。が、似たような物性を持つ概念でもありますな…てなところか。

「黒い目のきれいな女の子」が、六通りの解釈がある、には上手いサンプルですな…とは、多分有名であってしかも知らない曖昧な日本語の典型なのでしょう。

本の下敷きは新聞、アヴェンチュラ頑張るのだぞ、と、どちらを読んでるのだか?。
by cegero116 | 2011-11-09 23:33 | 本の虫 | Comments(0)