まだ村上隆がお嫌いですか?
ムスメからその名を聞くまで知らなかった村上さん、というより現代美術自体まるで知らんかった。こうやって書物で触れてみて初めて、じっくり見てみる気になるもんだ。Jazz観賞なんかもそんなところがあるな。飛行機の中でぺらぺら眺める・・・スチュワーデス通るたびに隠したくなるような画像もあるぞ。
記事自体は、以前読んだ「芸術起業論」「芸術闘争論」とほぼ同じもの。次元は違うかもしれないが、建築に対する私の考えと相似するものがあって、元気づけられる。なにより、描いてすぐカタールに収められてしまい観ること叶わぬ3m×100mの超大作「五百羅漢図」が折りたたみとは言え全編掲載されているのは快挙だ。
これまでのスーパーフラットやらのフィギュアが理解できずに五百羅漢が解るわけでもなかろうが、写真で見ても圧倒されるこの大スケール。この地平を100%支配することの偉大さは伝わる。本人もそう書いとった。これくらいのスケールの建築なら何度でも作らせていただいたが、とても100%の支配などできないもの。
ただ、題材の宗教色を十分に味わったあと、この表紙の写真をみて麻原がよぎったのは自分でも残念なのだ。
by cegero116
| 2012-05-16 12:56
| 本の虫
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