歌旅[劇場版]

歌旅[劇場版]_e0001663_22122494.jpg土曜日午前中の隙を狙って中島みゆき・歌旅[劇場版]を鑑賞。2週間だけしかやらない上に、都心の便のいいところでやってない。調べると午後からだったり夕方からだったり…やっと見つけたワーナーマイカルシネマズ・ユーカリが丘店、朝9:40からやってくれていて何とか午後の会議に間に合いそう…会議に持ち寄る資料ができてないので、観たこと内緒。

五年前のコンサート自体は行けなかった。DVD は出るなり買って繰り返し観ている。そこから特に新しい映像や楽曲が増えてる訳でもないそうで、なんで今頃映画館で?…の訝りまったくなし!でかいスクリーンであのコンサート体験できるんだぁ!と、チャンスを心待ちにしていた。ライヴや夜会と違ってどこもがらがらと、事前のmixi情報あり、でチケット取りの心配なし。

感想はネタバレで・・・



日曜日。ひとりで事務所。心おきなく「10WINGS」など大音量で書けながらのお仕事。合間にネタバレ、感想文。

五年前のコンサート。19曲中8曲が当時のニューアルバム「ララバイ・シンガー」「I love you、答えてくれ」から採られてる。あの二枚は、数ある絶頂期の一つとしてセットになってるような気がするな。分厚いブラスロックで統一され、思いっきりの応援歌オンパレード。ナマではないが、映画館の大スクリーンで迫られど迫力に圧迫される。DVDで何度も見てるのだが、前歯一本一本、目尻の皺一本一本、マイクにしぶく唾液、を見られるのは映画ならではだ。サビの直後に、般若の相から突然菩薩のような笑みに変わり、小乗仏教の僧侶のようなお辞儀・・・私の仕事に使えそう・・・?

みゆきマニアとひと括りに言っても、全く人それぞれ。400何曲かある中でベスト3が一致する方が誰も居ないくらい。今回のセットリスト中にもそれぞれに温度差があることと思う。当然私にもあります。

・ひとりで生まれてきたのだから:お気に入りッス。最近のオフ会では欠かさず歌ってまっス。
・WITH:いいねぇ~。ちょっと懐かし感がある。
・糸:この名曲が好きになれないのだなぁ。どの曲にもある少し斜めに見た感が見当たらず、きれいすぎるのだ。たぶん宗教色が一番強い歌だね。
・ララバイ・シンガー~アザミ嬢のララバイ:上手いッス。初期と呼ばれる曲はこれだけ。その意味ではツアー2010の選曲は良かったなぁ。二隻の舟もたかが愛も時刻表も、時代まであったもんね。
・宙船:コンサートの中盤のクライマックス。アルバム版とこの文ちゃんとの合唱がセットで名曲入りしてますな。「永遠の嘘をついてくれ」と一緒だな。
・命の別名:「石よ樹よ水よささやかな~」のあたり、「私の子供になりなさい」と違う歌い方。DVDの時から気になっていた。アルバムのあの歌唱は、ドスが効きすぎて健康に良くないのが、少しマイルドになっている。アルバムの方が好きだな。
・ファイト:これも「予感」とはずいぶん違う歌唱。四半世紀も前だから当然だが、当時より直線的な絶唱となってる。これはこれで良い。絶対泣く。
・誕生:泣ける曲ランキングではたぶん優勝圏内。アルバムを結構忠実に表現しておられた。サビの歌詞ただそれ一つを言うための曲。よくよく読むとひねりのないシンプルな詞。
・地上の星:これは命の別名と逆、前半を思い切り唸ってる・・・都はるみ顔負け。ラストで優しく綺麗に歌い収めてるのはなんかたくらみがあったのだな。
・荒野より・プロモーションビデオ付き:これはCD発売時のものかな?知らなかった。もう無理やりにでも泣かせちゃる!の小芝居。個人的に類似体験があり、「まつりばやし」「雪」をこよなく愛しているので、余計に感情移入できたが、映画にするために付けたオマケ感漂う。「荒野より」は5年経ったみゆきさんのもの。2005年・歌旅のコンセプトが曖昧になってしまってるぞ。

最新の「なみふく通信」で、最近の夜会は「言葉の実験劇場」から「衣装の実験劇場」になってる、とご本人が仰ってた。真夜中の動物園の赤もこもこ程ではないが、この歌旅でも3回の御色直し、4着の衣装を着こなされる。真っ赤なドレス、バーテンパンツスーツ、純白ウェディングドレス・・・やっぱり最後のタンクトップ+白ワイシャツが好きだよぉ。

味気ない日曜出勤の合間、ネタバレ書いて鬱憤晴らしてました。
by cegero116 | 2012-05-19 22:12 | みゆき族 | Comments(1)
Commented at 2012-05-21 12:09 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。