オウムかしのこと

日曜、普段と変わらぬ時間に起床。テレビのニュースショーを見ながら朝食をとったあと、体の疲れを取るべく午前中を二度寝して過ごす。午後から出勤。少しだけ余裕が出たということ。

オウムかしのこと_e0001663_23362148.jpgどのチャンネルもオウム高橋克也逮捕ネタばかり。17年の長きにわたり逃亡していた凶悪犯、マスコミとして美味しいのは解るが、逃げてたのを捕まえたことを報じるのが、この事件の本質を掘り下げることと無縁なのが嘆かわしい。一面を高橋が埋め、原発と消費税は隅っこに。絶対なんか違うぞ。

麻原はじめ首謀者の裁判において、様々な問題点がかたられたはずなのだが、これを報じるのは美味しくないようで、よくわからんまま裁判が終わり多くの死刑が言い渡されてる。で、まだみんな生きてる。死刑執行があったら、これは美味しいからまた報道が飛び付くのだろう。高橋の逮捕写真、その昔のYMO高橋氏に似ていると思った方が多かったであろうこととは無関係。

逮捕は市民の通報の賜物。大昔の手配写真で捜索していた警察は猛反省を!と、ばかげた解説をしていたテリー伊藤。あんたあかんわ。市民相互監視社会を礼賛し、警察は中国に習え…てか?バラエティ人間の勘違いは嘲笑してスルーすればいいんだろうけど、時により議論をミスリードせんとも限らん。看過すべからず。

ほぼ無宗教の島国日本だったからできたかも知れなかった狂信宗教と市民社会との関わりの総括。曖昧に終えてしまったが故に、今も同類が憲法に権利を保証されてはびこったまま。いわんや世界に目を転じると、具体的にはコメントできぬが、サリンがあるなら迷わず使う教義、いまも健在。オウムかしのことと片付けてはならない。

掘り下げて解説するわけにもいかんのだろうな、池上さんでも。
by cegero116 | 2012-06-17 23:36 | 世情 | Comments(0)