ハムレット

ハムレット_e0001663_18451086.jpg松戸演劇鑑賞会。今回の演じ物は劇団東演「ハムレット」ベリャコービッチ演出・・・あの、私の貧弱な観劇史上最悪のわけわからん劇「どん底」と同じラインアップ。演目聞いただけで「誰かに行ってもらう?」と誰かに押しつけること考えてる家人。無理ない。毎回ご一緒するS家のご主人、もうすぐ始まるからと眼鏡を外す始末・・・寝る気まんまん。どうも両家とも2次会の感想宴会のために出てきたような^^。

ま、どん底よりはましでした。似たような演出は、舞台を走り回る肉体パフォーマンスと、説明たらたらの台詞。とりあえず筋があるだけでも良かった。だいたい、これだけ有名なお話をまともに読んだだ覚えが無かった。うむ、オセロもマクベスもリア王も読んでないかも。確かこれで四大悲劇だったと思うが、こんな話だったっけ、ハムレット。ベリャコさんが内容いじってるわけないもんな。

叔父に父親のデンマーク王を毒殺、王位簒奪され母を奪われたことを、父親の亡霊から聞いて復讐に燃える王子。さっさと復讐すればいいのに、うだうだ思い悩み、何故か自分を慕う宰相の娘オフェーリアに冷たく当たる。危険を感じた王にイギリスに流される途中、機転を利かせて帰国する。母を罵倒するさまを覗き見ていた宰相を王と間違えて殺してしまう。ただの狼藉者。王は王で、王子などさっさと始末すればよいものを剣の試合の事故に見せかけて殺そう、などと宰相の息子と結託する。オフェーリアは何故かこの時点で溺れ死んでる。(これはミレイの絵で知ってるぞ。)

上手くいかなかった時は毒殺しようと用意した毒杯を母が誤って飲んで死ぬ。毒剣で、息子も王子も一緒に死に、王も道連れに刺殺する。王族枕を並べて死体となり、隣国のノルウェイの王子に国を乗っ取られる。・・・作戦も何もない最低のリーダー達の全滅劇が、当時の観客の心のどこを打ったのかね。つまらんことで悩んどるな、働け!

この筋書きの陳腐さは歌舞伎にも通じるし、シェイクスピアの悪口言ってもしゃあないな。端々の台詞がきっと文学的なのだ。お芝居の仕草の中、鳩山がブッシュの前でクッククックと鳩の真似をした、あの国辱シーンがよぎる場面があり、とても不快だった。次に期待。
by cegero116 | 2013-06-17 19:21 | 芝居見物 | Comments(1)
Commented by 劇団東演 at 2013-07-25 13:32 x
例会観劇ありがとうございました。
ハムレット感想リンクを作っておりまして、こちらの記事を紹介させてください。よろしくお願い致します。
今後もどうかよろしくお願いします。