「独裁」入門
で、この独裁入門、たった一人のために書かれた本。1年前くらい、まだ色褪せる前の維新の会橋下徹に捧げた本。善か悪か、白か黒かを大衆に迫る手法をナチスになぞらえ、その二者択一を囃す一部の世論を専門医の立場からある病理として解説してくれている。解りやすい。
そのリカ先生の発言の一部をとらえて「会ったこともない僕を精神病と診断した発狂した医者…」とか汚い言葉で非難した橋下にねちねちと絡む。あんな胡散臭いのが変な人気出てた頃で、先生、少し危機感覚えたんだろうな、あの頃。一片の思想も無きままゲッペルスやコイズミの手法だけ真似て、役場の小役人や利益を生まぬ文楽を敵に見立てて砲火を浴びせ、喝采を促す。ゲッペルスっつうより紅衛兵の手法だな。
本来、先生にとってこの御仁は批判するより治療しなければならない対象なのだろうが、黙ってると公益を損なうと感じたようだ。もともと「独裁」など目指してなさそうだったし、十分遊んだ今の無様な失速も本望であろう。辞める前に恩人紳助さんにはきちんと挨拶しなさいね。
by cegero116
| 2013-08-09 16:00
| 本の虫
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