桃太郎考

ちょっと前に池澤夏樹氏が記した童話桃太郎考が教科書に取り上げられたことに対し、教師上がりの議員さんが噛みついて面白いことになってる。元の記事をちょいと転載。

「日本人の(略)心性を最もよく表現している物語はなにか。ぼくはそれは『桃太郎』だと思う。あれは一方的な征伐の話だ。鬼は最初から鬼と規定されているのであって、桃太郎一族に害をなしたわけではない。しかも桃太郎と一緒に行くのは友人でも同志でもなくて、黍団子というあやしげな給料で雇われた傭兵なのだ。更に言えば、彼らは全て士官である桃太郎よりも劣る人間以下の兵卒として(略)、動物という限定的な身分を与えられている。彼らは鬼が島を攻撃し、征服し、略奪して戻る。この話には侵略戦争の思想以外のものは何もない」

これに噛みついた先生の文章は論旨破綻の上稚拙な物言いのため転載は止す…一生懸命読むと、池澤氏の考えがどうというより、これが教科書に載ったことが怪しからん、と言いたいらしい。教育界から政界に打って出た先生の目的がよくわかります。

池澤氏、その後の反論でこれは私のオリジナルではなく、遠く福沢諭吉氏も指摘を為していると…「ただ欲のための仕事にして卑劣千万なり」とは諭吉翁、激しいお言葉。ついでに昨年なにかのコンクールで入選したこのコピーも紹介してくれている。
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教育とは官製の思想を注入することではなく、ひとつのテーマに対していかに異論を立てるか、知的な反抗精神を養うかだと結ぶ。ヤンキー先生恥ずかしや、要らんこと言わなきゃ知性の欠如はばれなかったのにね。

ネットちょろちょろ見てると、この池澤氏に対し「サヨク」「売国奴」などの罵声と共に、自分が何かされなくとも鬼は鬼なのだ、ウィグル、チベットでの中国共産党を見よ、の言辞。略奪の是非へのコメントはないけどね(^^)…すべからくこのような層に支えられてるのだね、現政権。
by cegero116 | 2014-12-04 20:47 | 世情 | Comments(0)