町屋のお別れ

昨日、地鎮祭から鶴巻の現場を回り、夕刻には帰途に。町屋斎場で執り行なわれる旧友I君の通夜に参列する。一日のうちに神主さんの祝詞とお坊さんの読経を聞いた一日だった。
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訃報自体が信じられなかった。出会いは上京直後。同期で入社した事務所のマドンナKさんの彼氏と言うことで出会う。まだ青山学院の学生さんで、風貌もまさに青学、上品で限りなくスリムでどこまでも明るい性格・・・お坊ちゃんなのかな、と思った記憶。ほどなく結婚、華燭の典ではなんかつまらん歌たったなぁ、私。当時より独立自尊の志高く、ちり紙交換からスタートしたその人生は、見事と言うしかない挑戦の日々だった。

ちり紙交換から寿司屋の修行、ボディビルに目覚めムキムキの肉体を手に入れたあと、整体、視力回復のトレーナーへと転身。その後旅行代理店に勤めたあと、英会話を取得すべくオーストラリアへ留学されていた。シドニーを訪れた私の新婚旅行時に、美味しい海鮮レストランに連れて行って貰った・・・とても印象強く、水槽をあしらったレストランのインテリアを覚えている。帰国後は、趣味でもあった時計の販売会社を立ち上げ、夫婦二人三脚でお店も拡大してきていると聞いていた。有明などと近い場所にいらっしゃったのに、ご無沙汰ばかりしたのを今となって激しく悔いている。

何にでも一途に取り組む性格は、趣味の分野でも如何なく発揮されたと見えて、ゴルフ、自転車、バイク、釣りと、体育会系なんでもござれ。銀座の道端で時計売ってた頃は、毎週土曜のWINS帰りに立ち寄って他愛もない話するのが習慣になっていた。心情馬券の私と違ってデータ重視、確率重視の勝負師的な馬券術だったな。

それぞれ個人情報かもしれないし、だらだら書いてるといつまでも終わらん。健康な日々に突然訪れた病。倒れて3日で苦しまずに逝ったと聞くが、せめとものこととは決して言わない。もう一度、馬鹿話したかったな、I君。Kさん、さぞ辛かろうと思うけど、I君が残してくれた思い出を大事に、これからも健康でお過ごしください。合掌。
by cegero116 | 2015-08-12 08:06 | Remember | Comments(0)