落語と私

落語と私_e0001663_17274093.jpgこんな時に呑気な本の話題。

もう30年も前の本。桂米朝が50代のまさに噺盛りに、中学生でも解る落語入門書として書いたもの。わかりやすい言葉で読者に語りかけている。当時といえば、松鶴、米朝、小文枝、春団治が上方落語四天王として君臨、絶滅寸前だった大阪落語がめきめき全国版になりつつあった頃。また、私が初めて落語に出会った学生時代。

話に出てくる米団治やら五代目松鶴やらの記憶は無い。(当たり前。)が、この名前さえ、「地獄八景亡者の戯れ」で名人上手として米朝が語っており、どんな噺をしていたのか、当時から興味があったくらい。松鶴、小文枝いまは亡く、次代を担う噺家として名の上がっている枝雀、小染も早世して久しい。(桂吉朝まで癌に奪われ、何故だ!と悲嘆。)

紹介文にあるほど、名著とも思わないが、この本をきっかけに上方落語の世界にいざなおうとする米朝師の心はしっかり伝わる。買い集めた2枚組の米朝全集LP十数枚・・・DVDで買いなおさねば。それと、近々の大阪行きで、「天満天神繁昌亭」是非行ってくるべし。今でも寄付を受け付けている、とは上方の心意気躍如(^^)
by cegero116 | 2006-10-09 17:56 | 本の虫 | Comments(0)