知事よ、あなたは強かった?

東京都知事選、浅野史郎氏が本格参戦して、役者が揃った。韓国・オーストラリアの国家予算に匹敵する都予算17兆円。を、束ねる大統領選挙。政党としては否が応でも力入るわな、本来。・・・が、無党派層激増とのことで、皆さん政党支援なしで、知事同士の戦い。



とりあえず知ってる人の話から。建築家黒川紀章先生が出馬とのこと。昨年、国立新美術館見学の際に講師として解説を伺ったものとして、また、同業・同窓の最末席にぶら下がる者として、頼もしくも、誇らしい・・・かぁ?

講演でも感じたが、もう周囲にたしなめる人が居ないんだろうな。作品の毀誉褒貶はともかく、実績としては昭和~平成の建築界に間違いなく大きな足跡を残された方。何を隠そう、高校生の頃図書館で見かけた、師のメタボリズム論の書が、私の学部選択に大きな影響があったのだ。(表紙の写真が、だったような気もする。中身読んだかな?)

東京オリンピック誘致の中止、都庁舎の売却等、丹下師への妬みから来ているとしか思えないものと、首都機能の一部移転、都内800箇所に文化・福祉の拠点造り等、いわば営業活動の、2点に絞られた政策が、有権者にどれほどの訴求力があるや?

理論家の師のこと、それぞれには立派な理念が後付けされようが、ふと聞くと誰も知らないようだよ、ご高名。「やはり、大衆に理解してもらうには時間が足らなかったようです。」の敗戦の弁も用意できてるとは思うが。

石原現知事への対抗票を少しでも分散して、旧友・親友への力添えをする、のなら何となく納得できる。が、できれば尊敬する師が晩節を汚すのは見たくはないぞ。円楽師にしとこうよ。
by cegero116 | 2007-03-06 09:10 | 世情 | Comments(0)