艶めき・極道な月

艶めき・極道な月_e0001663_22185214.jpgブックオフでまとめ買いした文庫をつらつら読み流す。おや、こんな本買ってたんだの類。

上は小池真理子の夫君、藤田宣永氏の短編集。中高年の女性の思わぬ出会いとときめき、戸惑いを描いている。奥様の作品に比べ優しいと言うか、突っ込み足りないと言うか・・・都合のいい女性を描いている点が普通の男の視点。主人公が今一歩を踏み出せないのが作者の女性観、か?奥様の勝ち。

艶めき・極道な月_e0001663_2219590.jpg下は名前までそのまんまの私小説。何でこれ買ったのかな?多分カバーのせい。幻冬舎アウトロー文庫、好きなんだよね。

私小説もここまで来れば自伝、と言うより履歴書のよう。これでもかという不幸と転落の連鎖は、小説より奇なり。だけど辟易。何故に立ち直って立派な物書きになったのか?事実だからいいんだろうけど、物語としては説得力不足。・・・2作目書けたのかな?
by cegero116 | 2007-04-09 22:50 | 本の虫 | Comments(0)