文庫3冊

みゆきさんに気を取られてはかどらない読書・・・って、もともとそんなに実になる本を読んでるわけではない。が、そんな時に限ってハズレの本ばかり引いてしまうのだな。ハズレ三冊を一挙掲載。

文庫3冊_e0001663_136426.jpg←三浦しをんさん、昔話に擬えての連作長編。ヤクザに追われてとっ捕まる寸前のモノローグでの始まりは面白そうな予感・・・その後、連作のメリットが生かされないまま、地球脱出のロケットに乗る話が唐突に軸に据えられる。枝雀師匠のマクラをつい思い出したね。(知ってる人だけ知っている^^。)だいぶ前に読んだので、読後感忘れてしまった。その程度の作品。

文庫3冊_e0001663_1365995.jpg←この人も知らない人。スイミングスクールのプールを舞台に、どことなささくれた男女関係を連作で書いた作品。登場人物は今で言う「イタイ」人ばっかり。しをんさんの連作と違って、それぞれの話の関連性は濃いけど、カタルシスの無い物語たちだった。そんな作品。

文庫3冊_e0001663_137219.jpgこの中では、ほんのちょっぴりミステリー性がまぶされ、一番解りやすい。莫大な財産を持つ孤独な老人の元へ派遣された看護師が、遺産を手にする陰謀に心を動かされ、危うく犯罪に加担しそうになる。・・・ささやかなトリックはあるものの、ミステリー書いたわけでは無さそうなのに、前半の看護師のキャラと後半以降のキャラに違和感があり、心理ドラマとしても中途半端。つまり、面白くなかった。

ケチばっかりつけてるのは、真剣に読んでないからだろうな。みゆきさんのマイブームが一服するまで待ってね。
by cegero116 | 2008-05-26 12:59 | 本の虫 | Comments(0)