螺鈿迷宮

螺鈿迷宮_e0001663_13561921.jpg出掛けに東京駅で購入、一気に読んでしまった「螺鈿迷宮」。「チームバチスタの栄光」「ナイチンゲールの沈黙」に続く海堂尊・文庫第三弾。いや、面白かった、この三部作で一番かな。

三部作どころかこの作者、デビュー二年半で10作を数えるパワー。手を替え品を替え、を全くせず、共通の舞台と登場人物による医療ミステリー。架空都市桜宮がどんどん育って全作品が大河となる「桜宮サーガ」だと解説にあった。

いや海堂さん、大河は特に意識しておらず、一番得意なものを得意なスタイルで書いてるだけだな。それでこんなにエンタメさせてくれるのは、無尽蔵に豊富なアイデア、会話の洒脱さと。なによりキャラの書き分けが抜群だから。

「ついにあの氷姫登場!」が今回のキモ。第一作から名前だけ聞かされてた白鳥調査官唯一の部下姫宮。親分すらを凌駕するぶっ飛びキャラだった。「殺害される寸前の主人公を体を張って救出・逃亡する際にも、全員のシートベルト着用を確認し制限速度を守って運転するヒロイン」…ハリウッドのカーチェイス系作品に推薦したい^^。

ミステリーなのかな?サスペンスなのかな?ファンタジー要素が強いな…と、話自体はどんどんあり得ない方向へ向ってゆく感あり。次は「ジェネラル・ルージュの凱旋」か…文庫待てないかも。
by cegero116 | 2009-01-03 13:56 | 本の虫 | Comments(1)
Commented by おーくん at 2009-01-03 15:29 x
新幹線の中で、読んでました
もうすぐ、読み終わります (^^ゞ