卒業に寄せて

猛烈な寒さの桃の節句、娘の卒業式に参列する。パッチ履き込んでホカロン握り締めて冷蔵庫のような体育館で二時間打ち震える。

卒業に寄せて_e0001663_19515322.jpg式次第、30有余年一日の如し。美しき新校舎建設の思い出が深い校長先生の祝辞、読書の薦めに清水義範とアインシュタイン、トンデモコンビ…だが、自分の言葉で語っておられるということであろう、好感。理事長殿は元代議士先生。世界金融危機に言及されるなど、次回復活を狙っておられる模様…無理。



等々、粛々と式が進む中、在校生送辞と卒業生答辞。何十年も使いまわしとるなぁと、意地悪く眺めるも、思い出画像をはさんで交互に語る新演出…なかなかいいぞ。感極まって卒業生代表生徒会長が嗚咽を漏らすと、「頑張れ!」「頑張って!」「音羽屋~!」と大向こうよりの掛け声。…ま、音羽屋は嘘ですが。涙と拍手と歓声が入り混じり、いい感じの雰囲気が醸される。

厳格管理で鳴らす高校。校歌に「あつき血潮」だの「旭日空を染める」だの「混濁の世を正さん」だのが並ぶコワモテ校だが、退場する生徒達みな、とても素直な感動の面持ちで、良い子に育ってるなぁとの感想。考えてみれば、甲子園に出るような名門体育会も、大相撲も全くの厳格管理。旧日本軍も戸塚ヨットも大手広域暴力団もみな厳格管理。その中から逸材が産まれたのだから、このご時世の教育方針としては存外的を得ているのかもしれないなと得心する。

されど「あの頃に戻りたいか?」の問いには、「真っ平でございます。」と答えたい私であった。
by cegero116 | 2009-03-03 20:45 | 日誌 | Comments(0)