<   2013年 07月 ( 39 )   > この月の画像一覧

e0001663_21333691.jpg今一番お気に入り、サイバラの「できるかな」で紹介されるまでその名も知らんかった山口晃氏の、わりと真面目な日本美術史本。

鳥獣戯画から雪舟のポピュラーなものからよく知らない大家まで、氏独自の観点でばさばさ紹介してくれる。割と大きなサイズの本なのだが、図版が小さすぎてさっぱりわからん。残念。ここでも言っておられるように、本物見なけりゃダメ、ってことだね。山口さんの作品も、実際展覧会で見て何故この方が日本美術界の至宝と呼ばれるのか、初めて解ったもんね。画集だと、漫画かなと思うだけかも。次、いつ展覧会やるんだろ?

ちょこちょこ出てくる美術論がとても面白い、と言うか、自分が普段ぼんやり考えてることを言ってくれてる感じ。会田さん、村上さんのように凶暴ではない分、じんわり沁み通る。いけないとは思いつつ、ちょびっと抜粋掲載。

すみません
e0001663_20573697.jpg
土曜日、ホテルの部屋に届けられた新聞広州日報。少し前の政争に敗れ獄中の人となった薄煕来氏の公訴がトップ記事。大権力者薄一波氏の子息で、主席とか狙える立場にいた人じゃなかったっけ。打黒(?)とかの綱紀粛正キャンペーンが、共産主義の原点回帰と嫌われ、世俗派(?)に汚職の罪で断罪されこうなったとか…全くニュースうろ覚え。全然違ってるかも。

ただ、何となくこの感じ、昔見たなと。あの四人組一斉摘発の時だ…まだ学生だったが、結構驚いた覚え。江青、王洪文、張春橋、姚文元だっけか。なんも知らんのに毛沢東の正当な後継者たちで、特に王洪文氏は輝ける青年指導者だと思ってた。直前まで批林批孔だの批林批鄧だの、綱紀粛正キャンペーンやってたのが一夜にして罪人に。今思うと、当時衝撃を受けたワタクシは毛沢東が偉い人で鄧小平が悪い人だと思ってたのだね。なんとも…。

四人組当時の中国を知っている訳ではないが、その鄧さんのおかげでこんなにまで爆発発展した国でワタクシ、お仕事させていただいてる。何もかもが変わったに違いない、がこの新聞の被告写真を見て、40年前と変わってない部分もあるのだな、と。それこそが根幹の部分かもしれないな、と。

仕事してるとまったくわからないんだなぁ、これが。
e0001663_1237376.jpg週明け月曜日、と言って曜日感覚まるでなし。それなりの成果を手に、今日は帰るだけの一日。広州よりは成田まで5時間、だいぶ慣れたがやはり疲れる。なんか昨日までの缶詰め作業に缶詰め会議、缶詰め往復の間、きちんきちんと三食を頂いた4日間であった。

これはずいぶん長い間持ち歩いてた古本文庫。読むエネルギーがなかったのもあるが、あんなに好きだった伊坂さんが、今回あまり面白くなかったからなのだ。株の誤発注だの、少年の引きこもりだの、交通事故を起こした母子家庭の母親の苦悩だの、選れてリアルな社会ネタと、悪魔祓いだの孫悟空だのの超常現象をシャッフルしてまるで村上さんみたい。んなら村上さんの方がずっとおもろい。

と思ってたら後書きで誰かがそんなこと書いてた。ゴールデンスランバーからは伊坂氏の「第二期」に属する作品世界になっており、これが今一つ人気がないとある。なるほど。胎動期ということなのか、純文学者への転生前の繭になってるのか。これを打ち破ったのが「マリアビートル」なる作品、ともある。読むべし。

しかし、悟空の「斉天大聖」なる自称、久し振りに聞いたなぁ。ドラゴンボールじゃそう名乗ってなかったよな、たしか。
e0001663_2361014.jpg
頤和温泉から古朕温泉へ移動。麗江プロジェクトの概念設計プレゼンに臨む。毎度のことだが夜行性のR董事長の時間帯にあわせ午後1時より会議スタート、前回を上回る20人超がテーブル向こうに並ぶ。こちらとて精鋭10名の大デレゲーション、膨れに膨れて58,000㎡の建築は、さらっと説明するだけで三時間が経過する。

質疑応答に入るといつものバズ・セッションがスタート、どこで誰が何喋ってるのか、フリージャズのようであり、大声コンテストのようであり…。夕食を挟み夜食を挟み、午前二時頃、董事長より「あなた方を信用する。この方向でやってくれ。」との天の声。天使の声にも聞こえる。

ま、「失敗したらあなた方の責任です。」とも付け加えられたのだが、「光栄です。」と答えて、なんとか会議を締め括る。次は六週後…帰ってからがしんどいぞ、ほんま。
e0001663_23241220.jpg
今回の広州までのフライト、JALだったおかげで一本映画を観ることができるる。最近飛行機の中だけなのだ、映画。慎重に選んで「ワンデイズ」なるラブストーリーを選ぶ。GIジョーとか、勘弁してほしいのだ。

このての、好きなのだなぁ。メグ・ライアンなんかだとコメディなんだけど、これはアン・ハサウェイ…そんなに知ってるわけではないが、レ・ミゼラブルのドツボ薄幸は強烈であった。そのキャスティングだけで、たぶんこれも薄幸…今日は薄幸。わかる奴だけわかれば…^^。

予想通り。ネタバレ避けるが、なんでそうでないとあかん?23年前から毎年7月15日を共に過ごす親友カップル。惹かれ合いながらも成り行きは二人を決定的には結び付けない。何気に共感持てるシチュエーション。確かなものは時の流れだけ。どのアンが一番綺麗か、なんて視点で観る奴もきっと居る…わりと近くに。

阿川佐和子さんにちと似てるようなショットもあった、アンちゃん。かといって、阿川さんが薄幸だというわけではないぞ。
e0001663_10232699.jpg
この写真、いつのどの食事かわからん。広州滞在三日目。三食ともを円卓で中華食べるのは少し辛いものがある。北京、上海に比べ、広州の料理が口にあうのは助かるけどね。

あと、今日一日と明日の午前はこのホテルで缶詰め作業。ブロイラーと言うよりも、昨夜も食べた北京ダックになってきたような気がする。
e0001663_16304079.jpg
頤和温泉中央のプール。リゾートやねぇ。まだ今日明日二日あるという心の余裕で、昼飯前にIさん、R君とひと泳ぎ。いや久し振りだなぁ。いつぞやの食中毒は懲り懲りなので、しっかり口を閉じて顔を上げて泳ぐ。

体力無駄遣い、かな?
e0001663_21212587.jpg
広州頤和ホテルにての国際コンペプレゼン風景。90分一本勝負…ままなったか、ままならないか。手応えビミョーなり。
e0001663_8464391.jpg
成田空港。成田にて広州行きの便を待つ。到着後、直行でコンペのプレゼン会場へ直行予定。今回はやや気楽な立場でのサポート、準主役のIセンセ、一睡もせずに来てなお空港のコンピューターデスクで最後のチェック…若いなぁ、偉いなぁ。

私は事務所のK君に銃後の守りを託し、五時間の昼寝と空弁を楽しみに乗り込む。チームワークで勝ち抜きましょうぞ!
e0001663_0144827.jpg