アパッチ砦の攻防

アパッチ砦の攻防_e0001663_14244533.jpg

市民会館が3.11で被災し、流浪の公演が続く松戸演劇観賞会。昨日は柏市文化会館。どこも素晴らしい施設に見えるのが、、廃屋寸前の松戸市民会館育ち。修理してまた使うのかなぁ?

金欠だろうに観賞会さん、今回は張り込んだ出し物。脚本三谷幸喜、東京ヴォードヴィルショーの「アパッチ砦の攻防」。面白くないわけがない。映画では時々わけがわからなくなってしまう大人数スレ違い勘違いドタバタコミックショー。(有頂天ホテルとかマジックアワーとか。)・・・やはり舞台で見てこその三谷だね。



事業に失敗し、借金まみれになって自宅マンションを手放したB作さん、娘が婚約者を連れて挨拶に来るという当日を、そのマンションで迎えたいとの思いで、元の自宅に忍び込む。移り住んできたのが角野卓造さん。B作さん、電気屋を装ってTVの修理をするふりをしながら、角野氏をなんとか家から遠ざけようとするものの・・・。

そのB作さんの娘、婚約者、その両親、元妻、現在同棲しているフィリピンダンサーのビビアン。角野さんの妻、と不倫中の不動産屋、隣家の夫妻、本物の電気屋(斉藤清六さん!)などが、次から次へ入り乱れ角野さん以外は皆何らかの嘘をついている。僅か二時間の間に事態は抜き差しならぬこととなり、ついに・・・。

似たような筋立ては、海外コメディにもあったと思うが、やっぱり三谷さんは別格かな。会場の笑いもやらせ臭はなく、私も久々に大笑いさせてもらいました。登場人物、角野さんがピカイチなのは当然として、ことわざ辞典を「あ」から覚えてるというビビアンに☆三つを差し上げたいと思います。
by cegero116 | 2011-08-06 14:24 | 芝居見物 | Comments(0)