ルポ・東京電力原発危機一ヶ月

ルポ・東京電力原発危機一ヶ月_e0001663_824442.jpg朝日新聞の記者が、あの3月11日から1日も欠かさず東電の記者会見に足を運び、私見抜きでそのやりとりを記録したもの。あのー、とか、えっと…まで載っかっていて臨場感はたっぷり。

推移はリアルな報道で概ね知っている、というか、その頃は息を詰めてニュース聞いてた。改めて議事録見ると、どうやって言質を取られずその場をしのぐかのみに窮々とする小役人的東電広報及び役員の姿ばかりが浮かび上がる。なまじ私見や評を交えると「朝日だからなぁ」と言われるだけなのでこれでよいね。ま、こんな本出すのは朝日だから、だが。

ここへ来て、福島には20年は戻れないとか、いっそ核廃棄物の最終処分場に、とか血も涙もないお言葉が福島県民に投げかけられてる。今頃何を…20年で戻れるわけない。戻れたとして何を生活の糧として生きて行くのか?農業?畜産?観光?

血も涙もなくとも、現実は現実として伝えなくては。そうなると、核のゴミ捨て場案が優れて合理的になる…情けない、誰がそうしたのだ!?
by cegero116 | 2011-08-31 08:02 | 本の虫 | Comments(0)