隆の里とフレージャー
元横綱の隆の里・鳴門親方は、病気と戦い苦労して登り詰めたことから「おしん横綱」などと書いてる記事もあったが、そんな流行りもんの仇名は大嫌い。同門同郷の若三杉と比べて派手さに欠けるも、端正で重厚な取り口が好きだった。北の湖、麒麟児らの花のニッパチとほぼ同世代、即ち私と同世代。阿佐ヶ谷を出て松戸に部屋を構えてくれたことで、一層のご贔屓となる。
バリバリガチンコの指導を貫いたのは、稀勢の里の面構えからも明らか…弟子に八百長無縁の本物の注射射ったり角材でぶん殴ったり、時の人ではあった。ちょっと訃報がタイムリー過ぎて不可解な気もするが、ご冥福をお祈りするしかない。
愚直にタフに突進するスタイルは蒸気機関車-スモーキン・ジョーの仇名そのもの。いつも葉巻くわえてたのはスモーキンのイメージ戦略だったのだな、きっと。アリとジョーの掛け合いを思い出すと、なんか欽ちゃんと二郎さんに見えてきた…突出した異才がぶつかることで二倍が四倍もの作品となる…涙の弔辞を読むのはきっとアリさんであろう。合掌。
by cegero116
| 2011-11-09 07:18
| Sports
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