ロートレック展

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土曜の午前中を使って丸の内の三菱一号館美術館へ。開催中のロートレック展を鑑賞する…もともとファンではあるのだが、この美術館で観ると素敵さが上乗せされる。小品とかノスタルジーを感じる作品に限ってかな?…黄金の村上河童なら乃木坂へ行った方が映えるかもね。

本場のロートレック美術館から来てるだけあって点数充実、素描のリトグラフが半分くらいあったが、これが良いのよ。少年時代に両脚を骨折してそのまま成長が止まり、晩年はアルコール依存症でぼろぼろになって僅か36歳で夭折した天才…今日はわりと落ち着いて解説を読めたのだ。

ムーランルージュで描いたダンサーや役者のポスターには、日本の浮世絵の影響が明らかに見てとれる。学習用に歌麿の版画三点も展示してあったが、その精緻さ、大胆さは確かに当時のヨーロッパを凌駕している。職人芸の極致でもあるのだけど。

カフェ、娼館、酒場、ダンス、お笑い芸人…いわゆるB級な場所と人々と溶け合って創った作品の数々。一人一人の表情がとても個性的で姿は躍動している。

なんか魅かれるのだよな、世紀末の退廃。タナトゥスってやつか。絵葉書三枚買っちまった。
by cegero116 | 2011-12-17 19:42 | Art | Comments(0)