よき日のお別れ

よき日のお別れ_e0001663_21481025.jpg色々あった昨日、大安吉日のラストは、千葉天台穴川ホールにてのお通夜。30年近いお付き合いのK工務店、番頭格だった大工Sさんの突然の逝去を受けて駆け付ける。享年70歳。藤沢での仕事が押して、6時から始まる通夜席に着いたのが午後8時。すっかり来客は引き上げた後で、ご遺族だけ残っておられた。遅刻を詫びつつ、ご焼香させていただき、ご遺体とも対面させていただいた。

一昨日届いた一枚のFAX。訃報と通夜・葬儀会場の知らせに目を疑う。うそだろ!ついこの前、現場であったばかりじゃないか・・・工務店社長に連絡して、逝去の様子を聞く。社長自身、なにがなんだかわからない様子。前の日まで元気に働いて、その日も普通に帰宅して就寝、夜中に起きて来て、水を一杯飲んでまたおやすみになり、深夜一時にご子息が冷たくなってるのを発見したとか・・・申し訳ない言い方だが、理想のぽっくり死とはこのこと。ご本人も死ぬつもりはなかったはず。

今思い出しても、当社社員はみなどこかでお世話になっている。どんな時も笑みを絶やさず、無理無体な設計の要求に全身で答えてくださった。我が家の階段も本棚もキッチンカウンターも娘の吊戸棚も・・・思い出がいっぱいあり過ぎて数えられない。今は、いつものあのおだやかな笑顔で、天に向かっておられる頃。ご冥福をお祈りいたします。
by cegero116 | 2012-05-23 21:48 | 日誌 | Comments(0)