アウトロー

アウトロー_e0001663_21111.jpg広州までの空の5時間。楽しみは空弁と映画…前回上海から帰る折り、あと少しだけを残して成田についてしまった映画「ライフオブパイ・虎と漂流した227日」の結末を観むと…メニューから消えておった。えーん。おそらく10分くらいを観るためにDVD借りてこにゃならん。

で、新メニューでなんかないかと物色…今回はハズレばかりだなぁ。「ジャンゴ-繋がれざる者」があったが、タランティーノさん、長くて残酷だしなぁ、と敬遠。「L・Aギャングストーリー」を見始めた…が、冒頭から凄惨なリンチシーンと凌辱シーン…失敗じゃ、と5分で消す。なんでこんなんばっかりなの?

おなじドンパチものでも、トム・クルーズならスターのミラクル活躍スッキリもので、頭疲れんはずと「アウトロー」にチャンネルを合わせる…結論から言う、輪を掛けての大失敗。



ジャック・リーチャーシリーズ。超絶頭脳と不死身の肉体を持つ陸兵崩れの流れ者が、無差別狙撃事件の容疑者から呼ばれ美人弁護士の元に現れる。正義の味方でもないのになんで?…そこからです。

筋書くのめんどくさい。黒幕は役人と癒着した建設業者。無差別と見えたのはひとり殺すための偽装。関係した人間は次々消される…でてきただけで殺されるとわかる俳優。ジュラシックパークで食われる俳優がすぐ解るのと同じ。

とにかく銃が好きで好きでたまらん、監督と脚本家と俳優と…観客。ほとんど讚美してる。意味のないカーチェイス。目的も計画性も必然性もないヒーローの行動。残忍なくせにすぐやられる敵。そんだけ殺してそんだけ壊して、じゃあねー、と女と別れる。後始末どないすんねん。

エンターテイメントだからいいのだ…なんだろうが、出来悪すぎ。トムクルーズ、出来上がり見せてもらっとらんだろ。…ま、広州でのプレゼン収穫が大だったのが、こんな映画で厄落とししたからだ、と前向きに考えときましょ。
by cegero116 | 2013-05-05 21:00 | Cinema | Comments(0)