アメリカ②

世界で唯一の超大国。軍事面、経済面、技術面、文化面他、あらゆる分野でガリバー的な強さを誇り、しかも民主主義のお家元として世界中に自分の価値観を布武しようとしている。アフガン、イラクと続く紛争からもたらされる近年のイスラム世界のアメリカに対する反発、抵抗は何も新しいことでも珍しいことでもない。朝鮮半島でもベトナムでもソマリアでも、同じことが起こってきたのだな。まぁ、当初はイデオロギー対立で勝利を得ようとする一方の雄だったし、資本主義社会全体を自陣営とみなした上での勢力争い、ただの戦争だったとは思うが。唯一超大国となり、「世界の警察」として他国に出かけてゆくことは、当の米国民はどう考えているのかな?国民の大多数が生涯パスポートを持つことがなく、米国が世界で、世界の他の人たちに自分たちの幸せを分け与えてあげたいと真剣に、無邪気に考えていると聞いたことがある。夜郎自大と謗るのは容易だが、現実の彼の国の豊かさ(?・・・経済的な意味のみならず。)を思うと、それはそれで幸せな人生だろうな、と。
離れ小島の基地を不意打ちされただけで逆上、原爆まで落として叩き潰したけど、領土を奪うわけではなく、自陣にしっかり組み入れたと見るや沖縄も返還した。基地移転問題と、伴う費用負担問題は当地住民が国策の犠牲になっていることが全てで、使命感で世界を守っている(と信じている)アメリカ人としては不可解と思ってるだろうな。イスラムとの揉め事に関しても、メジャーの石油利権を守る為とはミエミエなれど、実際に砂漠に派遣されて、何の恨みもない他国人と殺し合いしている下層アメリカ人は「自由の戦士」と思って行動してるのかなぁ・・・。無邪気な子供ほど取り扱いに困るものはない。
そんな単純な解釈だけで解ったつもりになるもんじゃない!と怒られること間違いなしだな。彼らが征かざるを得ない国情があるのだ、と。
by cegero116 | 2006-04-12 14:13 | My favolite things | Comments(0)