スーパーエッシャー展

スーパーエッシャー展_e0001663_12502931.jpgちょっと前のことだが、渋谷Bunkamuraザ・ミュージアムで開催されているスーパーエッシャー展の鑑賞に行ってきた。

誰もが知る、だまし絵(トロンプ・ルイユ)の絶対大家。少年の頃、何かの科学雑誌の表紙で見て以来のファン・・・と言うほどでもないが、どうやったらこんなにきちんとした絵が描けるのか、とても不思議だった。

どうせ白黒で、しかも版画、書物の中の印刷物で見ても一緒だけどなぁ、と失礼なこと考えながら入場。休日だったが、午前中に入ったのに場内はしっかり満員。皆お行儀良く鑑賞行進。

いい展覧会だったよー!若き日から晩年まで、200点近くの作品が惜しみなく来ており、最近の、看板ばかりで出し惜しみの多い有名美術館展に比べ、見ごたえたっぷり。途中足が疲れてベンチでの休憩を余儀なくされる程であった。いいなー!と思ったらすぐ終わってしまい、入り口に戻って巻き戻し再生鑑賞したクリーブランド美術館展とは大違い。←これはこれで良かったけどね。

当初、建築家を志してたとの解説。なるほど初期の作品は見事なパースペクティブ。境界をぼかすことなく、黒か白かのくっきりした線だけで端正な建物の表情を写し出している。爪の垢パクリッ!

スーパーエッシャー展_e0001663_2032871.jpg「正則分割」に境地を見出してからは、ほとんど数学者ではないかと思われるくらい。文系にはついてゆけぬ数式とエスキスも展示されてる。

現代のCG技術を使っての展示もとても有効。
←「爬虫類」の小さなワニが消えつ顕れつする様は、エッシャーが見たら狂喜するだろうな。「私はこれがやりたかったんだ!」って。

彼が1953年生まれだったなら、CG技術は別の発展をしていたのでは、と妄想。
頑張れば描けそうな気がして、モチベーションややアップする。(←絶対無理!)
by cegero116 | 2006-12-05 20:14 | Art | Comments(1)
Commented by おーく at 2006-12-05 21:18 x
チケット、持っているのになー
渋谷は毎日通るのだけれど...