青焼きコピー機を諡る

昨日、当社設立以来12年に亘り、黙々と実施設計図を焼き続けてくれていたリコーの青焼き機を処分した。元はと言えば、12年前にすでにCAD化で青焼きが不要となった事務所から無償で貰い受けたもの。当時すでに相当高齢だったことは間違いないが、余生を当社で送り、何億円ものお仕事をしてくれた。(←ま、ものは言いようです。12年分ですから^^)

遺影を撮るのを忘れたので、6年位前の写真から切り抜き。↓Zライトが写ってる!
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当初より、寄る年波に伴う故障は度々発生。当然、メーカーの保証などと言うものは無く、高額な医療負担を余儀なくされてきたが、今年に入り、紙は詰まる、液は漏れるで、シモの世話もままならなくなり、メーカーにもすでに移植する臓器は無いとのこと。
半年以上の植物状態を経たが、今回涙を飲んで楽にしてあげることにした。

思えば、30年前、設計事務所に入所して以来、青焼きとはいつも一緒だった。部屋ひとつを占領していた巨大なアンモニア機の悪臭すら懐かしい。CAD化はすでにペーパーレス化へと進み、何百枚の図面の束を引っさげて、現説会場へ赴く時代ではなくなった。私も一緒に退場するべき類なのかもと、感傷しきり。

しかし、よくあの重いのを持って行ってくれたもんだ。ありがとう、中央区役所。
by cegero116 | 2006-12-12 09:19 | MONO語り | Comments(0)