鴨川ホルモー
とても奇妙な読後感の一冊。読み始めてしばらく、とてつもない大外れを掴んだ実感あり。陰陽五行のさわりなど持ち出してきて、京大青竜会、立命館白虎隊などの解説をしている段は、安物のコミックの原作でも買っちまったか、の感。
・・・が、何故か語り方が懐かしいのだな。安下宿で為すこともなくうだうだ燻っては議論とも言えぬ議論をしていた私の学生時代・・・20年以上経ってもお前らおんなじことしとるんか!
そう、半端に詰め込んだ無駄な知識と、荒唐無稽であるほどエライと思い、ムキになってアホ話語っていたあの頃!(I教授、君との事じゃ。)・・・著者は、アホ話を蒸発させず、小説の作法も気にせず(←これは良い!)、好き勝手に登場人物を遊ばせている。
各大学のサークルや、「ホルモー」そのものや、1000匹のオニ達は何かのメタファかなと、探ったりもしていたのだが、途中から細かいことあげつらう気が失せてしまい、あの頃に戻って著者と登場人物がどれだけアホかを楽しんでいたぞ。
吉田神社から藤井大丸まで、個人的に思いいれのある地名が出てくるのも、採点が甘くなる理由。このパワーで、次回作以降も書いていけるか、不安と期待が半々なり。
・・・が、何故か語り方が懐かしいのだな。安下宿で為すこともなくうだうだ燻っては議論とも言えぬ議論をしていた私の学生時代・・・20年以上経ってもお前らおんなじことしとるんか!
そう、半端に詰め込んだ無駄な知識と、荒唐無稽であるほどエライと思い、ムキになってアホ話語っていたあの頃!(I教授、君との事じゃ。)・・・著者は、アホ話を蒸発させず、小説の作法も気にせず(←これは良い!)、好き勝手に登場人物を遊ばせている。
各大学のサークルや、「ホルモー」そのものや、1000匹のオニ達は何かのメタファかなと、探ったりもしていたのだが、途中から細かいことあげつらう気が失せてしまい、あの頃に戻って著者と登場人物がどれだけアホかを楽しんでいたぞ。
吉田神社から藤井大丸まで、個人的に思いいれのある地名が出てくるのも、採点が甘くなる理由。このパワーで、次回作以降も書いていけるか、不安と期待が半々なり。
by cegero116
| 2007-02-12 17:45
| 本の虫
|
Comments(2)
Commented
by
I教授じゃ
at 2007-02-16 14:01
x
いやいや、瀬川殿も読んだんか ・・おれも去年買って一気に読んでしまった(というより、筋立てといいサービス精神といい、文字によるマンガやから一気に読めてしまう)・・とにかく懐かし場所が微に入り細にいりでてくるのがうれしい「ご当地小説」やね (もうひとつ「太陽の塔」というのも元田中などがでてきて懐かしい)
ただ・・・同じアホでも・・あのころに、かような 「非唯物論(いや、反・唯物論やな)」的な世界を体験できていたら人生変わってたかもしれへんぞ それに・・・「メガネをはずすとかわいかった」などという足立充的シチュエーションもあのころの京大には絶対なかった・・・はず たぶん・・きっと
ただ・・・同じアホでも・・あのころに、かような 「非唯物論(いや、反・唯物論やな)」的な世界を体験できていたら人生変わってたかもしれへんぞ それに・・・「メガネをはずすとかわいかった」などという足立充的シチュエーションもあのころの京大には絶対なかった・・・はず たぶん・・きっと
0
Commented
by
cegero116 at 2007-02-16 23:22