ソフィテル東京

ずいぶん旧聞に属することのようだが、つい最近になって上野池之端のソフィテル東京(旧法華クラブ)が解体されることを知る。
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都市徘徊Blogの記事を読んで2月より解体開始決定と知り、「こりゃ大変、もう無いかもしれない!」と、日曜夕刻にケータイ持って駆けつける。まだあった。当たり前か、超高層だもんね。が、背後のクレーンがこれから始まる解体を明示しており、余命いくばくもないこともよく解る。

記事では、ごく紳士的にこの建物が景観上論議のあったものであること、不採算でどうにも転用も利かず、僅か12年でその寿命を終えること、設計者に断り無く解体が決まったことに菊竹某先生が憤慨していることが述べられている。asabata氏ほど、現代建築を語る知識も文才も無い私、なんと書いていいのかよく解らない。(都市徘徊に書き尽くされている。)

が、不忍池からあの醜悪なフォルムが消え去ることは、たった12年で超高層を解体、膨大な産業廃棄物を生産する巨額の地球的損失を差し引いても慶賀すべきことと、夕暮れの池之端にしみじみ思った。



ソフィテル東京_e0001663_2252626.jpg街並みがどうとか、景観がどうとかの、論議を醸す話なら、そうまでは書かぬ。これは砂漠に建っても無人島に建っても、素人が見ても、プロが見ても、醜い!江戸東京博物館を凌駕している。(昭和館は少しマシ?)・・・実現させたと言うだけが建築家の誇りなのだろうか。「樅の木を表現した。」・・・そのまんまは宮崎県知事だけで十分。

←遠いのと、カメラがケータイなのと、薄暗かったので、上の写真ではその雄姿が定かではないので、旧公式サイト(?)より、アップの画像をいただきました。
by cegero116 | 2007-04-16 22:39 | たてもの | Comments(0)