酒蔵 秩父錦

銀座山本ビルオーナーご母堂が逝去、昨日は通夜の席へ向かう。建設当時、大変お世話になったゴッドマザー、苦しまず安らかに逝った88歳の大往生と伺い、残念と思いつつも安堵、静かに手をあわせてきた。

個人人徳の故か、通夜お浄めの席は超満員。集まった古のヨット仲間「すかんぽ」の面々で、自主お浄めへと流れる。当時23~30歳だった面々も、今や53~60歳。ある方は定年、ある方は病を得た等々、時の流れしみじみ。が、幸いにも全員健在。いつまで経っても最年少の私、クン付けで呼ばれるのがとても嬉しい。

酒蔵 秩父錦_e0001663_14521078.jpgぶらり入った、居酒屋「酒蔵 秩父錦」。高層ビルに廻りを取り囲まれた木造2階建て。内部の軸組・造作も、全く作り物なし。建具に至るまでホンモノがそのままの形で使われている。六寸はあろうかという黒光りする柱など見事な限り。

きっと、秩父かどこかから持って来て移築したんだよ・・・なんて話してたら大違い。昭和初期に建てられて、奇跡的に空襲の業火から逃れた正真正銘の屋敷だった。内部は居酒屋らしい体裁になってはいるが、筍のようにできてくる民芸調居酒屋との違いは歴然、当社忘年会の会場が早くも決定した。

料理もお酒もすこぶる結構。冷酒を頼んで常温で持ってくるたぁ、憎いじゃないの。従業員が、マニュアルアルバイトでも、馴れ馴れしいおかみでもなかったのも◎。
空間が全てをよく見せてくれたのかもしれないけどね^^。
by cegero116 | 2007-05-11 22:32 | たてもの | Comments(0)