梅田スカイビル

先週木曜日、梅田のクライアントオフィスを訪ねた折に、同行S保先生とちょっと寄道。梅田スカイビルにてコーヒーを飲む。
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駅からはずいぶん歩かされる。もう10年以上も前、できてすぐに行った時の、ずいぶん辺鄙なところに建ってるな、との印象、今も変わらず。周辺の開発はそれほど進捗してないようだ。

真下からケータイで撮影。画面いっぱいいっぱいのできの悪い写真だが、迫力は伝わってるでしょ。これほどインパクトのある事務所ビルというのは、世界探してもまずないのではと思う。

形態で人を驚かす・・・のなら、その数はいくらでもあるだろう。(K竹先生の不細工なフォルムでも人は驚く。)これはそんなあざとさは突き抜けてる、と今も思う。最近の原広司先生の動向、皆目知らないが、京都駅と相次いで発表されたあの頃、世間は必ずしも好意的な論評ではなかった記憶あり。でも私は、そのどちらからも大きな感動を得たんだなぁ。

外構デザインと併せて見学すると、中央の空いた空間に一切の無駄は無し。ツインタワーは美しいプロポーションで離れている。オフィス内環境もきっと素晴らしい筈。

細部の細部に至るまで、全く手抜きしていないディテールも、この作者の作品を見る楽しみ。・・・なんて絶賛していたら、S保先生に呆れられてしまった。いつも悪口ばっかり言ってるから怪訝に感じたのか?思い当たる節あり。

ただ、これが当時の世情、バ・ブ・ル経済がもたらした仇花であったこともきっと確定しておろう。産みの親たるA木建設の名は、テナント案内板のどこにも見当たらなかった。所業無情?
by cegero116 | 2007-05-28 22:58 | たてもの | Comments(2)
Commented by いし at 2007-05-29 09:29 x

産みの親?
A木建設は、JVで5%の参加だよ・・・。

Commented by cegero116 at 2007-05-29 18:43
作ったんじゃなくて、
所有して入居してたよね、A木建設。

東西のウェスティンホテルなんかも買収して、
バリバリのバブル仕掛け人のイメージだった記憶。

あの日に帰りた・・・くない。