高校生ドラフト

プロ野球の高校生ドラフトが終わり、みなが満面の笑みで決意を語る映像が流れた。どいつもこいつも眉毛剃っちまって、不良顔丸出しではあるがね。

希望の球団に指名されず、涙や戸惑いの記者会見が放映され、「ドラフト悲喜こもごも」と言われたのが今は昔だ。古くは田淵幸一から、江川、元木、清原らが希望の巨人に指名されず、ゴネまくって渋々入団したり、不本意に大学進学したり社会人野球行ったり、浪人までしたりしたもんだ。

「若者の将来をクジで決めていいのか!」の世論誘導もあり、かなり形骸化したドラフトではあるが、対象の選手のほうに希望球団へのこだわりが限りなく薄くなってるのを感じる。

大阪桐蔭の中田選手、はなから12球団どこでもOKと公言。阪神らと競合の末北海道日ハムに決まったが、「ホントはどこに行きたかった?」と問われ、「阪神かオリックス。家から近いから。」とは、ヒルメシ食べに行く店を決める位のノリだわな。

去年の田中まーくんも、北海道の星として日ハム入りを希望してると伝えられていたのに、東北楽天に指名されるや、「素晴らしい球団に指名していただき~」とあっさり。楽天の誰を知ってる?に「野村監督と…野村監督しか知りません。」も笑えた。

要はプロ野球に就職するのであって、配属部署や支店にはこだわらない、とのサラリーマン感覚が浸透してきたと言うことか、さもなくば若者の「ブランド志向」が変質している現れ、と言う気がする。後者に付いては、他で感じることがあり、項を改めてまた書こうと思う。
by cegero116 | 2007-10-05 09:19 | 世情 | Comments(0)