改正建築基準法は・・・

夕刻より、学友N君を誘って、建築ジャーナル社主催緊急シンポジウム「改正建築基準法はいりません!!」聴講に出向く。まだ席に余裕があるから・・・なんてメールが来てたわりには、文京シビックセンター小ホール350席は満席。当日飛び入りの方はロビーでモニター聴講と言う、盛況振りであった。
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おそらくは我々のような業界人の愚痴大会であろうと。なんか今後の運用改善の情報や抜け道指南があれば幸いと。・・・ま、どっちでもなく、前向きに行政に対して声を上げてゆこうという、業界メディアの啓蒙シンポジウムであった。

参加者はスタンドカラーにロマンスグレーが目立つ、見るからにの設計人がほとんど。まっこと腹に据えかねてる、脳の血管ぶち切れ寸前のアーキテクト集合の趣き。最近、ノイローゼか心身症を患い、廃業か廃人かの岐路に立っていると噂の構造技術者関係らしき方も目に付いた。
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司会の方も、基調講演をされた東大教授、木造設計者、構造事務所主宰者、とても適切な人選。政策的側面から、現場からの生々しい意見は、感情的に流れず心に訴えるものがあった。

ただ時間短すぎ!朝まで生シンポやったって語りつくせぬ話題。1000年を越える日本の伝統文化虐殺の試みはチベット問題と肩を並べる。司会の江口先生が総括したチャートが、解り易く巧かったので撮影してきた。

ただ、ゲストに呼ばれた民主党衆議院議員馬淵某はいただけなかったな。アネハ氏をいたぶって国土交通省の業界殲滅作戦の魁を果たした御仁。問題点を問われて、「問題は行政の不作為にあり。確認と検査の制度を抜本的に見直さねばならない!」とのたまっていた。

「法に整合しているかどうかを淡々と確認するだけではダメだ。」・・・?許認可制にして、更に行政の関与土を上げよというのか?・・・聞き取りが悪かったのかもしれないが、会場スーッと引いた感じ。礼儀上の拍手と、「最高の政治家パネラーですね。」との司会のヨイショは、嫌味含みと捉えたほうがよさそうだが、本人はわかっていなさそうだった。

「こんな基準法はいらないと思う人は×を上げてください。」で、こんなことに。米国横断高校生ウルトラクイズみたいだ。「カメラをお持ちの方はどうぞ壇上へ!」・・・披露宴か、っちゅうの。と言いつつ壇上の私。
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「これを350人で終わらせず、国民的運動に!」の主宰者意気込みは頼もしいが、一般世論との乖離を考えると悲観的になってしまう・・・うにゃ、負けないぞ!

by cegero116 | 2008-04-02 12:46 | 日誌 | Comments(0)