空間の許容力

四時からの大崎での打合せ(面白かった)をそそくさと終え、新橋ヤクルトホールで開催された三協立山アルミ主催「青木淳講演会・空間の許容力」を聴く。たまたま青木氏が登場するとても面白いノンフィクションノベルを読んでいる最中でもあり、どんな方なのだろう、と興味津々。

空間の許容力_e0001663_11485010.jpg6時から始まった氏の講演、いきなり眠い眠い。書物や写真で見て体育会系の方かなと誤解していたが、話せども話せども蛍光灯の吊り方とコンセントの隠し方のお話で、前後左右みな舟を漕ぎ始める。ボート競技の如し・・・青木氏、コックスの如し。

一時間ほど話されて休憩となり、トイレに長蛇の列。550席で男子小便器4個とは・・・ヤクルトホール、空間の許容力不足。設計者は・・・^^。

もう帰ろうかな、とも思ったが帰らなくてよかった。後半の古谷誠章氏との対談はなかなか興味深かったのだ。大変に抽斗の多い人だ。古谷氏の巧みな誘導にぽつぽつ形態を作ってゆく思考過程が示される。混沌と矛盾の中にぶつかり合うものを見つけて行く・・・原っぱ論も、シャイな氏なりの表現なんだろう。やっぱり磯崎事務所の人だなぁ、媚びずに作るとはこういう過程を辿るのだなぁと思いつ、ルイ・ヴィトンの一連の仕事もなさってることで、器用な面もあるのだなとも感じる。

講演内容はそんなに上手に語れないので、2年ほど前の糸井重里氏との対談を載せてみる。ほぼ日刊イトイ新聞。わかりやすい。

終了後、一緒に聴いた会社の同僚たちと、建築論と焼酎を闘わせる。昨日から連チャン。肝臓の許容力だけは奥深いぞ。
by cegero116 | 2008-07-12 11:48 | たてもの | Comments(0)