追悼、都市デザイン

アフガンでのNGO青年に対する卑劣な誘拐殺人に、血も煮えたぎるほど怒りを覚えており、一編書こうと思っていたがちょっと先送り。週末、月末の魔の金曜日夕刻に、またしても親しい名前の会社の訃報が報じられた。

今は株式のひとつもいじってないのに、ある取引先の破綻懸念を聞きYahooファイナンスにかじりつく。不動産各社は一日のうちに上下20%もの荒い値動き。本日その取引先の無事を確認し安堵したそのページで信じられない記事を目にする。「都市デザインシステム民事再生法申請!」

もう五年も前になる。世田谷松原で23戸のコーポラティブハウスの設計を受託し、基本設計から竣工まで3年余を共に過ごした方々。我が社だけでは間に合わず、古い知己も動員して六人がかりで700枚も図面作成、限りなく住まいに思い入れのあるクライアントと、ある時は笑いあいある時は角突きあった戦友たち…そのあと二度と仕事が来なかったことを憂い哀しんでおった。ま、自業自得にして不徳の致す限り。

創業者の理想まことに高邁。その後、ホテルのリノベーションなど、異分野へも次々進出、見掛けは同じ野心家とは言え、ファンド、リート等現金と添い寝するヨゴレ達とは全く違うと思ってた。

詳しいことは全く知らない。暗い背景があったのかもしれない…が、個人的にはハチのムサシだったのだと思いたいね。
by cegero116 | 2008-08-29 23:46 | 世情 | Comments(0)